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小さな会社のための、ホームページ作成のポイント

ネット環境が当たり前になった社会の中で、ホームページはビジネスの基本と言えます。しかし小さな事業者では、まだホームページのないお店や古いまま更新されていない会社なども少なからず見られます。売上アップにつなげる視点から、ホームページ作成のポイントをお伝えします。

(掲載日 2021/02/22)

小さな会社のための、ホームページ作成のポイント

1. はじめに


 多くの経営者は売上向上を期待して「ホームページを作りたい」「リニューアルしたい」と思われるのではないでしょうか。ホームページが無い、あるいは古いホームページが手入れもされないまま放置されていると、取引を敬遠されてしまうことも考えられる時代です。どうすれば売上アップにつながるホームページ(ウェブサイト)を作れるか、考えてみましょう。


2. 売上アップの仕組み


 そもそも売上アップにはどんな要素が必要でしょうか。

 売上は集客数×成約率(購買率)×客単価と分解して表現することができます。客単価はホームページの作り方にはあまり関係がありませんが、集客数と成約率を向上させることは可能です。ホームページへの来訪者が増えること、その人達が問い合わせや実店舗への来店など次の行動をしてくれる率が高くなること、この二つを達成できれば売上アップにつながります。

3. 「お客様が吸い寄せられる」


 見込み客になる可能性の高い人に多く来訪してもらうために、どんなポイントを抑えている必要があるか確認してみましょう。

(ア) SEO対策
 SEO対策というのは、Web検索時、上位に表示されるための仕組みをつくることです。そのためにはWeb検索のルールを実質的に決めているGoogleから「価値が高い情報が掲載されている」と判断してもらう必要があります。細かいテクニックは沢山ありますが、まず基本的かつ重要な以下の3点を押さえておきましょう。

① 適切なキーワードの配置
 ページのタイトルや、見出しに検索してほしいキーワードを使いましょう。やみくもに数が多ければ良いわけではなく、自然にキーワードが使われていること、またページの内容と整合性がとれていることも求められます。
② 更新頻度
 新しい情報は価値が高いと判断されます。サイト内でブログ更新をすると、ページ数も増え、同時に検索されるキーワードの数も増えていきますので、自然にSEOに強くなっていきます。
③ モバイルフレンドリー
 スマホやタブレットなど、パソコン以外の機器で表示したときにも読みやすいかどうかも重要な判断基準の一つです。


(イ) 外部メディアとの連携
 検索結果からの集客だけを目指すのではなく、他のサイトからのリンクやクリック広告、ミニコミ誌やショップカードなどの紙媒体でホームページの存在を周知することも大切です。SNSを使って更新情報を流すことも有効です。


4. 「行動・決断してくれる」


 どんなに沢山の来訪者があっても、問い合わせや来店、購買に結びつかなければ意味がありません。集客ばかりに気を取られて成約率に対しての気遣いがなく、売上につながっていないホームページをよく拝見します。

 なんらかの興味を持ってホームページに来訪した見込み客は、ページ内容を読んで、納得して、初めて次の行動に移ります。見込み客に即離脱される(ホームページを閉じられる)ことなく、次のページ、次の情報と興味をもって閲覧してもらうために、以下のポイントを押さえておきましょう。

(ア) 「誰に」を明確に
 まず大切なことは、自社の商品やサービスを「誰に」伝えたいかを明確にしておくことです。ターゲットが明確であればあるほど、ページでの表現もその層(ターゲット)の心を動かすものになるはずです。マーケティングの世界では「ペルソナ」と呼ばれる典型的なお客様像を設定します。ホームページを作る場合もペルソナをイメージし、その人が好みそうなデザインやサイトの構成を心がけると良いでしょう。その人にファンになってもらうにはどうしたら良いかを考えます。

 また、相手の状態に合わせた情報整理も必要です。例えばすぐに問い合わせをしたいのに、問い合わせ先がなかなか見つからなければ、「気の利かない会社だ」と思われて他へ行かれてしまう可能性が高くなります。


(イ) 「何を」を尖(とが)らせる
 来訪者に「なぜここで買うのが良いか」を納得してもらう必要があります。ホームページを活用することで物理的に遠くにいるお客様にもアピールできますが、ライバルも日本中(もしくは世界中)にいることになりますので、他社とどこが違うかを明確にしないと情報が埋もれてしまい「よし、ここで買おう」と思ってもらうことができません。自社が持つ「これなら絶対他社には負けない」という強みを尖らせて明確に伝えることが大切です。

5. 継続的な運用


 ホームページの新鮮さを保つために、お知らせやブログの更新は必須です。更新が面倒なホームページだと、つい放置してしまいがちになりますので、昨今はWordPressなどCMS(サイトの構造やデザインと、コンテンツと呼ばれる中身を分離することで管理を容易にする仕組み)を利用してサイトを作成するのが一般的になっています。

(ア) ブログ更新
 一番大事なのは続けること。肩ひじを張らず一定のペースで投稿を続けることをまず目指しましょう。極端な話ですが、初めのうちは「今日の○○(地名)の空は青かったです」だけでも良いのです。それを見た人が「○○にある××屋さんの社長は、私と同じ時に同じ空を見ていたんだなぁ…」と共感してくれたなら、次にはきっとファンになってくれるはずです。見た景色以外には趣味のことでも、食べたもののことでも、ペルソナを意識して共感してもらえそうなことを気軽に書いてみましょう。

 一定の頻度で更新することができるようになったら、事業に関わる専門的なブログも投稿していきましょう。仕事に対しての熱意を感じさせることで、読者の信頼を得ることができます。

 定期的な更新が難しい場合は、年間のブログ予定表を作ることをお勧めします。例えば月4回更新するのであれば、季節感を活かした48本のタイトルを最初に決めてしまいます。ブログ投稿が継続できない理由は大抵「何を投稿するか考えるのが面倒だから」です。タイトルがある程度決まっていればそれに沿って書くことができますし、新鮮なネタが思い浮かんだ時には予定外に投稿すればさらに投稿数を増やすことができます。


(イ) アクセス解析
 来訪者数やその流入経路、サイト内行動などを分析できるのがアクセス解析ツールです。中でも「Google Analytics」は高機能かつ無料で利用できるため広く使われています。分析結果を見ることで効率的な運用に役立つことはもちろん、モチベーションの維持にも有効です。使い方を解説した本やサイトが沢山ありますので参考にしてみましょう。

6. 作成方法と費用


 ホームページ作成費はピンキリですが、一般的なお店・会社の紹介サイトであれば30~70万円くらいに収まることが多そうです。必ず複数の制作会社に見積もりを依頼しましょう。見積もりの仕方も、その中にどんな作業が含まれるかも会社によって異なります。テンプレートにクライアントから提出された原稿や写真を流し込むだけの場合と、ターゲットに合わせて一つずつデザインを起こし、キャッチコピーやページ内の文章も作成する場合や、素材写真の撮影・提供まで含む場合とでは当然価格は異なります。見積もり内容に不明点などがあれば納得できるまで詳細を確認しましょう。クライアント側・制作側がどう役割分担するかを確認することが一番大切です。

 またランニングコストにも注意が必要です。中には初期費用を安く設定しながら、割高なメンテナンス費用を長期契約で設定し、サーバーやドメインの権利をクライアントに渡さず、ホームページを人質のようにして解約できなくする業者もあるようです。メンテナンスにはどんな作業内容が含まれるか、サイト移転やリニューアルしたい場合にはどのような手続きになるのかなど、契約前に必ず確認しておきましょう。管理している業者が倒産してホームページが消えてしまった、担当者と連絡がつかずメンテナンスが行われない、という話も時々聞きますので、自社管理ができれば安心です。その場合、Webサーバーとドメイン費用のみであれば一般的に年間数千円~2万円程度で維持が可能です。

 どんなに費用をかけて作ったホームページでも寿命があります。シンプルなホームページであってもIT技術の進歩に伴い5年程度でリニューアルが必要になると考え予算を検討してください。


7. まとめ


 売上アップにつながるホームページを作成するためには、制作業者に丸投げはNGです。まずご自身の中で「ターゲット」や「何を伝えるか」を明確にしてみましょう。事業の振り返りをする良いチャンスと捉えてください。その上で相性の良い制作業者を辛抱強く探してください。

 ホームページは納品されてから育てていくことが必要です。ファンになってくれるお客様に届くよう、発信を続けていきましょう。ファンを沢山呼び込んで、その人たちに行動してもらうきっかけとなるホームページが、良いホームページです。

著者プロフィール

古澤 登志美(株式会社ワンズ・ワン 代表取締役/中小企業診断士)

2001年に起業、パソコン出張サポートとITセミナー・研修を二本柱に、業務効率化やマーケティングを中心としたIT活用支援を続けている。システムありきではなく、働く人に注目し、社内の状況やユーザーのスキルに合わせた提案や支援を行うことで、継続的にIT活用するためのスキルを支援先に定着させることを得意とする。

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