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想いを伝え聞き手を動かすプレゼンテーション

経営者にとってプレゼンテーションは非常に重要なスキルです。そして、ただ話が上手であれば良いというものでもありません。話すことが苦手であっても、意識をして訓練することでその能力を強化することができます。プレゼンテーションを強化するためのエクササイズを紹介します。

(掲載日 2021/03/24)

想いを伝え聞き手を動かすプレゼンテーション

【経営者とプレゼンテーション】


 経営者は社員やビジネスパートナーの協力を仰ぐ為に、事業内容を伝える場面が多いです。また、(公財)東京都中小企業振興公社の創業助成事業を始めとした補助金・助成金の面接、融資の審査、各自治体でのビジネスプランコンテストなど、経営者自ら、考えや意見、事業内容のプレゼンテーションを行う機会が増えています。

 ビジネスチャンスを掴み拓くためには、想いを伝え聞き手を動かすプレゼンテーションが重要なスキルとなります。



【プレゼンテーションは第一印象で決まる】


 プレゼンテーションは、発表内容・発表話法・発表態度の3要素で構成されますが、第一印象が聞き手に影響を与え結果に影響するとの研究結果があります。
 米国UCLA大学の心理学者アルバート・メラビアンが、聞き手の受ける印象を100%とすると、見た目が55%、話し方が38%、内容が7%であると提唱し、会った3~5秒で第一印象が決まるという概念です。伝え動かすプレゼンテーションの内容も大切ですが、印象を良くするために見た目や話し方を強化する必要があります。

【プレゼンテーションを上達するためのポイント】


(1)「姿勢」を直すことから始めよう!

 正しい姿勢にする事が、プレゼンテーション上達への第一歩です。姿勢を直すだけで、見た目が大きく変わります。姿勢が悪いと、相手にだらしのない悪い印象を与えてしまいます。話し手の姿勢の良いプレゼンテーションの方が、相手から良い内容であると判断されやすくなります。

 姿勢を良くするためには、エクササイズが有効です。
 座った場合のエクササイズは以下になります 。エクササイズの前に自分の姿を撮影して、問題点を把握すると、より効果的です。

① 背もたれに背中が着かないように浅く腰を掛ける。
② 尾骨から背骨を1本ずつ引き上げて、まっすぐな姿勢にする。
③ 頭の3cm上にシルクハットをイメージし、シルクハットは動かさずに頭を入れるように首を伸ばす。
④ そのまま、両肩の力を意識して抜く。
⑤ 顎を軽く引き、良い姿勢を保つ。

立った場合のエクササイズは以下になります。

① 肩幅に両足を開き、床をしっかり踏んで立つ。       
② 腹筋に力を入れてお腹を引き、上半身は力を抜く
③ 背骨を下から1本ずつ引き上げて、まっすぐな姿勢にする。
④ 顎を軽く引いて、両肩の力を抜く。
⑤ 足首、膝、肩、耳が一直線になるように立ち、姿勢を保つ。

 定期的に横から撮影した画像をチェックして、エクササイズの効果を実感すると、自信に繋がります。


(2)「呼吸」を整えてよく通る声を出そう!

 呼吸には胸式呼吸と腹式呼吸がありますが、腹筋を使った腹式呼吸を身に付けることで、響きのあるよく通る声を出す事ができます。
 また、腹式呼吸は、リラックスした状態を作る副交感神経を活性化させる唯一の方法です。緊張状態では、肺式呼吸で呼吸が浅くなります。ノイローゼの人は、殆どの方が浅い胸式呼吸になっています。腹式呼吸を行うことにより、意図的に緊張をほぐすことができます。

 腹式呼吸を行う際には、丹田を意識して呼吸します。丹田とは人の気を練る場所と言われているツボで、ヨガや座禅の効果が科学的に立証されるにつれて、再び注目を浴びています。丹田の場所は、へそ下から約5cm、指4本分ぐらい下にあります。丹田に力を入れる事を意識しながら、腹式呼吸を行います。

具体的な腹式呼吸のエクササイズですが、以下の通りです。

① 腹を膨らませながら鼻から3秒間、息を可能な限り吸い込む。
② 2秒間息を止めて、体の力を溜める。
③ 腹をへこませ口をすぼめながら、息をゆっくり吐き出す。慣れないうちは8秒間を目安に吐き出します。最終的には15秒間かけて吐き出すことが理想です。

 プレゼンテーションの本番では、上記の呼吸サイクルを3分間行う事で、緊張をほぐすことができます。

(3)「発声」を変えて滑舌を良くしよう!

 聞き取りやすい声で話すためには、滑舌も重要です。滑舌が悪いと、内容が伝わりにくく、相手にストレスを与えることになります。何を言っているのか分からないと思われるため、自分の意見が直接伝わりません。大きな口を開けて、滑舌よくプレゼンテーションを行うと、声もしっかり出て、聞き取りやすい声になります。

具体的な発声のエクササイズは以下の通りです。

① 身体を管楽器に見立ててイメージしながらお腹から声を出す。
② 声を出す時に、お腹に手を当て、お腹が動く事を確認する。
③ 「あえいうえおあお」「かけきくけこかこ」・・・「わえいうえをわを」と、50音の発声練習を繰り返す。特に母音の発声では、大きな口を開けながら、一言ずつ丁寧に発声します。

 また、外郎売(ういろううり)もエクササイズとして有効です。元々は300年以上前に初めて上演された歌舞伎の演目ですが、現在では俳優や声優、アナウンサーの発声練習に広く使われています。上記50音の発声練習ができるようになりましたら、チャレンジされる事をお勧めします。

【継続的なエクササイズでプレゼンテーションが変わる】


 このようなエクササイズでプレゼンテーションに重要な能力を強化する事ができます。重要なのは、身体で覚えるまで継続的にエクササイズを行う事です。
 経営計画などでは、PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Action)を活用して、見直しを図る事が一般的に提唱されていますが、プレゼンテーションにおいてはDoCAP(Do- Check -Action-Plan)が有効です。まず、話す(Do)、録音・録画してチェック(C)見つかった問題・課題の対策(A)、実施計画(P)を立て改善していくというサイクルを繰り返します。
 プレゼンテーションのエクササイズを行いつつ、他人にモニタリングしてもらうことも有効です。自分が気付かなかった問題点に気付くことで、対策を意識して行動し、プレゼンテーションの改善を図りましょう。

著者プロフィール

藤島 有人(ふじしま なおと)(さくら研究所 代表)

中小企業診断士、ITコーディネータ、ITストラテジスト
3次請けシステム開発ベンダーにて、プロジェクトマネージャとして成功を収める。独立開業後はIT利活用をテーマにした企業支援やITエンジニア向け研修を行っている他、プレゼンテーションスキルアップ研究会((一社)東京都中小企業診断士協会三多摩支部認定)にて、「伝え動かすプレゼンテーション7変化」の開発に貢献。

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