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7 重点政策課題(賃上げ)

賃上げ(企業の成長と競争力を高めるための投資)

企業の成長と競争力を高めるための投資

賃上げは、優秀な人材の確保と社員の定着率向上のために極めて重要です。さらに、中小企業庁「中小企業白書 小規模企業白書 2023年版」によると、帝国データバンクが実施した「中小企業の成長に向けたマネジメントと企業行動に関する調査」の結果、人材戦略を策定した企業ほど従業員数増加率の水準が高く、さらに人材戦略と経営戦略を紐づけた企業は売上高増加率の水準も高くなっています。

7-7 採用競争力の向上や社員の離職防止などを意識した賃上げを含む経営計画を策定している

賃金の引き上げや待遇の改善は、競合他社との採用競争での優位性を確保し、社員のモチベーションを高めます。ある企業では、経営戦略と人材戦略を一体化させ、必要な人材像を明確にし、評価制度や教育研修体制を整備することで、従業員数や売上高の大幅な増加を実現しています。このように、賃上げを含む計画的な人材戦略の実施は、企業の持続的な成長を支える基盤となります。

7-8 賃上げの原資を確保するために、生産性向上に取り組んでいる

賃上げを持続的に実現するためには、収益性の向上が欠かせません。その中で、生産性向上は最も効果的な手段の一つです。多くの企業が業務の棚卸しや改善活動を実施し、デジタル化や効率化を進めることで、大幅な作業時間の削減やコスト削減を達成しています。このような取り組みは、余剰時間や資源を新たな付加価値を生む業務に充てることを可能にし、収益基盤を強化します。生産性向上によって確保された原資を賃金や賞与の引き上げに充当することが、社員の働きがいや企業の競争力向上につながります。

7-9 賃上げの原資を確保するために、新たな需要の開拓やイノベーションに取り組んでいる

賃上げを可能にするもう一つの重要な取り組みは、新たな収益源の確保です。市場の多角化や革新的な製品・サービスの開発は、企業の成長と競争力を大きく向上させます。ある企業では、デジタル化を活用した新しいサービス展開や事業拡大を通じて、既存の枠組みを超える収益を生み出すことに成功しています。このようなイノベーションによる収益拡大は、賃上げの原資確保だけでなく、競合との差別化や社員の士気向上にも寄与します。

賃上げは単なるコスト増ではなく、企業の成長と競争力を高めるための投資と捉えるべきです。採用競争力の強化や社員の定着率向上を目指した計画的な人材戦略、生産性の向上、新たな需要創出への挑戦といった取り組みを推進することで、企業は持続的な賃上げを可能にします。これにより、社員と企業の双方が成長し、より良い経営基盤を築くことができます。

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