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マイクロバブル発生装置で社会に貢献 -海外展開から国内導入を目指す-

企業名:有限会社ターレス  取材先ご担当者様:代表取締役 藤川進 様

マイクロバブル発生装置で社会に貢献

人に用いる医療機器は、分類や承認審査の仕組みがより複雑であり、臨床現場の協力がなければ導入に向けて歩を進めることはできないが……

企業概要

有限会社ターレス(代表取締役:藤川進 氏)は、もともと金属洗浄や医薬品にかかわる仕事をしていた藤川氏が、41歳の時に立ち上げた会社である。藤川氏は、昔から好きだったペット向けの製品販売を開始し、熱帯魚向けの水槽内で炭酸ガスを混入させる技術からマイクロバブル発生装置のヒントを得て製品化した。

マイクロバブルとは、20マイクロメートル(0.02mm)程度の気泡である。この気泡を含んだお湯には、洗剤や石鹸を使わなくても汚れを落とせる高い洗浄能力がある。皮膚患部を清潔にすることでペットの皮膚病に効果があり、従来薬品だけでは治癒できなかったアレルギーや皮膚病などの治癒例が報告されている。

着手から10年以上にわたる苦労が実を結び、当社のマイクロバブル発生装置は、今では全国の動物病院やグルーミングサロン1000店舗以上に、さらには米国14州でも導入されている。当社の独自技術を守るため、日本、欧州、米国、オセアニアにおいて特許を取得済である。

企業の悩み

藤川氏は、動物業界での実績を積み重ねる一方で、マイクロバブル発生装置を人に役立つ製品にしたいという強い想いを持っている。

しかし、人に用いる医療機器は、分類や承認審査の仕組みがより複雑であり、臨床現場の協力がなければ導入に向けて歩を進めることはできない。

また、特許を取得したもののまだまだ認知度や信用度が低く、販売先を広げていくためのアイデアは不足していた。海外で取得した特許をもとに、本格的に海外展開を行いたいが、その具体的な方法も分かってはいなかった。今後の事業展開について思い悩んだ藤川氏は、商工会議所支部へ相談に訪れ、中小企業診断士のアドバイスを受けることになった。

導き出された課題

中小企業診断士による診断の結果、①経営戦略の作成、②海外展開の具現化、③開発資金の確保、が課題と指摘された。

①:ペット向けから人間向けのビジネスに展開するためには、新たなビジネスモデルの構築が必要になる。
既に保有する多くの実証写真やデータ、外国特許を活用して販路を広げ、利益を出していく戦略を立てることが課題とされた。

②:海外展開においては、よい製品を作るだけでなく、国の慣習や権利も考慮しながら販売する必要がある。完成品を輸出するよりも、現地企業に部品を作ってもらって現地で組み立てる方が販売ルートを確保しやすい。そのため、海外の部品工場などと連携することが効果的とアドバイスを受けた。

③:海外での商品化、特許の取得、コンサルティングなどには多額の費用が必要である。そのための資金を確保するため、当社が使える融資制度の提案を受けることになった。

提案した中小企業支援施策

上記の課題を解決するにあたり活用できる中小企業支援施策として、以下の施策が提案された。

専門家派遣(エキスパートバンク) 商工会・商工会議所
課題解決策を実行するために、自社内だけでは対応が困難である場合、その課題に関する専門性を持ったエキスパート(専門家)を3回まで無料で派遣できる制度。

経営変革アシストプログラム 商工会・商工会議所
業績向上を目的とした抜本的な経営変革の計画策定とその実行を支援するため、1社あたり10回まで専門家を派遣する制度。

マル経融資
(小規模事業者経営改善資金) 日本政策金融公庫商工会議所・商工会の経営指導を受けている小規模事業者が、無担保・無保証人で経営改善に必要な融資を受けられる制度。

エキスパートバンク、経営変革アシストプログラムを利用して専門家から具体的なアドバイスを受けながら経営課題を解決することとなった。

その後の状況

まず、経営革新計画を作成することで、曖昧になっていた戦略を明文化し、取り組みの優先度を定めた。

最終目標である国内販売を果たすため、海外で実績を積み、日本へ逆輸入する計画を立案した。そのため、米国のFDA(Food and Drug Administration、アメリカ食品医薬品局)の認定取得を計画している。この認定を取れば信用は大きく高まる。医療機器ではハードルは高いが、洗浄機器(医療行為の周辺機器)という位置づけならば認定取得の可能性が高まるという。

さらに、製品の現地生産にも乗り出す。金属加工、電装部品、組み立ての各段階について、商工会議所経由で米国企業の紹介を受け、仕様書・契約書を作って交渉を進めている。また、資金面ではマル経融資を活用し、海外展開の費用を捻出することができた。

海外で認められれば、日本への流れもスムーズになると予想している。いつか、多くの「ありがとう」を国内で言ってもらえるように、ターレスの挑戦は続いている。

企業様の声

企業診断を機に、様々な制度を知ることで世界が開けました。
自分だけではそこまで知恵が回りません。

アドバイスをいただかなければ、海外に出ようなんて思いませんでしたし、実際に取り組むこともできて「夢に上るための階段の場所」を教えていただいた感じですね。

一人でできることはたかが知れている。
でも、多くの人の助けで知恵が英知に変わることをすごく実感しました。

経営指導員さんや専門家の先生から、いろいろな気づきやアイデアをいただくことで、ここまでやってこられたと思っています。

企業情報

企業名 有限会社ターレス
代表者 藤川進
創業年 2000年
業種 製造小売業
所在地 東京都新宿区下落合1-2-16
事業PR
URL http://www.microbubble.jp/

平成27年11月10日
安藤 準

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