助成金・補助金等、経営力UPの経営情報が満載!
はじめての方 無料経営診断 会員登録ログイン

オンライン経営力自己診断

経営診断事例
会員登録すると、
新規会員登録はこちら
お気に入りに追加 シェアツイートLINEはてぶ

カーテン業界へ新風を呼び込む、経営者の挑戦

企業名:株式会社ルドファン  取材先ご担当者様:代表取締役:砂村雅則氏

「散らからないリフォーム」に挑むカーテン専門店

カーテン販売事業の存在意義を改めて認識し、世の中から必要とされていると感じた。併せて、有事の際もお客様に必ず役に立つ企業にならなければいけないと強く感じるようになったが…

企業概要

株式会社ルドファン(代表取締役:砂村雅則氏)は、目黒通り沿いの自由が丘にショールームを構えるオーダーカーテンの専門店。地域に密着した事業を展開している。

カーテンは輸入品を中心に国内外のブランドを広く取り扱い、取引先は16ヵ国・50社に及ぶ。直接メーカーと信頼関係を築くことで価値ある商品を輸入し、安心できる価格で提供している。また、フィッティング(採寸・調整)を重視し、必ず顧客の自宅まで出向き、採寸を実施することで高い信頼を得ている。

企業理念は、「お客様に紹介される店になる」である。地域で必要とされる存在価値のある会社になることを目指している。

企業の悩み

砂村氏は現在50歳、2代目の社長になって15年目だ。近年は業績も堅調であるが、社長就任後にリーマンショックを経験、40代は事業の立て直しに追われた。当時は、不動産業者などの元請からカーテンの取付け・施工などを受注する下請工事が主体だった。しかし、その元請が次々と倒産し、会社存亡の危機を迎えた。そこで、顧客を元請からエンドユーザーに切り替える体制に変革。ショールームを移転し、立て直しに奮闘した。現在では、顧客のほぼ100%が地元中心のエンドユーザーになっている。

立て直しも目途がついてきた頃、今度は東日本大震災に遭遇した。震災後半年の間、カーテンの注文はパッタリと止まってしまった。その時、カーテン販売事業の存在意義を自らに問いただした。やがて半年が経ち、お客様も部屋を明るくしたいという要望で、カーテンの注文も戻ってきた。そこで、カーテン販売事業の存在意義を改めて認識し、世の中から必要とされていると感じた。併せて、有事の際もお客様に必ず役に立つ企業にならなければいけないと強く感じるようになった。

そこで、今後の事業展開に当たり、現状の問題点を整理する必要性を感じ、本プロジェクトを利用することにした。「中小企業活力向上チェックシート」への回答を通じて、改めて自社の問題点を把握でき、多くの気付きを得られた。

導き出された課題

当社は、ショールームを中心に地元に強い基盤を有し、仕入れを海外のメーカーから直接行うことで利益を確保している。その一方、今後の事業展開に2つの問題点が挙げられた。①主力商品のカーテンは、現在の顧客からの売上拡大が難しい。カーテンは高級品かつ準耐久消費財と見なされ、買い替えの促進が難しい。また、顧客管理はしているものの現時点では十分に活用ができていない。②商圏の拡大が図れていない。長年地元でショールームを中心とした店舗での販売を展開してきたため、商圏が限られていた。これらから導き出された課題は、①周辺ビジネスの拡大、リフォーム事業による業容拡大。既存の顧客を中心に、カーテンの販売に加えてリフォーム受注を拡大する。②カーテン販売の商圏の拡大。周辺には港区に代表される高級志向のエリアがあり、そのエリアに拡大を図ること、の2点である。

提案した中小企業支援施策

当社の希望により、本プロジェクトのアシストコースを利用して、専門家から具体的なアドバイスを受けながら、上記の課題解決に向けて取り組んでいくことになった。

当社は、すでにインテリアリフォームとしてリフォーム事業に若干取り組んでいたため、顧客からの紹介を今以上に増やし、他社にはないリフォーム、当社ならではの強みを生かしたリフォームを提案して行くことになった。当社の強みは、カーテンなどを中心とした内装インテリアであり、内装にこだわったリフォーム空間の開発を目指した。

コンセプトは「散らからないリフォーム」。家の片付けに重点を置くことにした。ヒヤリングから収納方法までを提案し、必要に応じて収納家具も実弟の家具工場にてオリジナルで作成する計画にした。しかし、実現のためには専門知識をもった人材が必要である。人材確保について専門家に相談したところ、「社長自ら資格を取得されてみては」と助言を受けた。約1年をかけ整理収納アドバイザー1級の資格を取得した。「厳しくも適切なアドバイスを専門家から受けられたことは本当にありがたかった」と、砂村氏は当時を振り返る。

その後の状況

「散らからないリフォーム」のプロモーションを2020年春先から計画している。ツールとして動画を用意。社長自ら登場し、当社の施工例とリフォームのコンセプトを熱く語っている姿をYouTubeで配信する予定である。また、ショールームで収納をテーマにしたセミナーを定期的に実施し、当社のリフォームの認知度を高めていく計画である。年明けからスタートダッシュをしたところだ。

企業様の声

長年悩んでいた迷える子羊を救ってくれた。「気づき」を与えてくれたのが一番大きかった。業容拡大のためには、リフォームを本格的にやらなければいけないとは思っていた。会社の企業価値や存在意義を考える中で、カーテン販売事業も重要だが、それ以外の事業も必要であることを、東日本大震災を契機に思うようになった。それが、リフォームだろうと漠然と考えていたが、日々の仕事に追われ確信を持てずにいた。今回、専門家と打ち合わせをする中で、自分の考えが第三者を交えることで整理でき、会社の道標ができたことに感謝している。専門家には、的確なアドバイスをいただき、整理収納アドバイザー1級の資格まで取らせてもらった。

経営指導員の声

「カーテン販売事業」を営む当社が「リフォーム事業」を行うことを、当初は意外に思いました。しかし「この会社の存在意義を常に考えてきた」という社長のお話を伺い、この観点から柔軟に発想した「散らからないリフォーム」は、当社の歴史や強みを活かして新たな価値を生み出していけるのではないかと感じています。東京商工会議所としても、専門家とともに、引き続きお手伝いできれば幸いです。
(東京商工会議所:武田宗太郎氏)

企業情報

企業名 株式会社ルドファン
代表者 砂村雅則
創業年 1992
業種 小売・卸売・建設業(カーテン等の卸小売・内装工事)
所在地 東京都目黒区自由が丘2-2-19
事業PR
URL https://www.le-dauphin.net/


中小企業診断士 板井川浩

一覧ページに戻る

< 経営診断事例TOP

pagetop