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利用者にもスタッフにも居心地の良いデイサービス

企業名:株式会社まお里  取材先ご担当者様:代表取締役: 谷口昌伯氏

介護事業を譲り受け、持続的な経営をめざして

事業計画を自ら作成し、売上を順調に伸ばして、毎月の利益も確保してきた。一方、会社設立を控えて、事業買い取り資金の調達と融資の返済を開始してからの毎月の資金繰りについては、未経験であり不安もあったが…

企業概要

株式会社まお里(代表取締役:谷口昌伯氏)は、2016年に法人の一部門から独立し、介護事業所(デイサービス)を運営している。

現代表は元々介護タクシー事業を営んでいたが、売上が頭打ちになったことと、代表の奥様も介護業界で働いており、自分たちの手で介護サービスを行えないかという考えから、2年前に法人の一部門として介護事業所を立ち上げた。売上が安定したことや事業の運営が円滑に行えるようになったことにより、独立を勧められた。2016 年8月に新会社を設立し、介護事業を買い取って、自らが経営者となった。

地元の主婦で構成されるスタッフは16名。核家族化が進む中、老人と子供が触れあえる場所を作りたいという思いから、スタッフが子供を連れてきて勤務することも可能とした。当社のデイサービスの利用者には、子供と触れあえる点が好評であり、スタッフにとっても働きやすい職場となっている。

企業の悩み

谷口氏は独立まで、法人の一部門として、独立採算制のもと事業計画を自ら作成し、売上を順調に伸ばして、毎月の利益も確保してきた。しかし、担当税理士に利益計画について指導を受けたことを契機に、独立しても事業は軌道に乗るだろうとは思いつつも、本当に持続的に経営していけるのか、一度専門家の目で客観的に見てもらいたいと考えた。

特に、会社設立を控えて、事業買い取り資金の調達と融資の返済を開始してからの毎月の資金繰りについては、未経験であり不安もあった。そこで、身近な商工会の経営指導員に相談をし、当事業を利用することに
なった。

導き出された課題

経営診断では、事業買い取りに伴う資金調達や資金繰りを考える前提として、中長期的な事業計画の策定が課題とされた。融資を受けるためには、月々無理なく返済ができるように考えられた収支と資金繰りのプランが求められる。

また、一般的に介護スタッフはボランティア精神が強く、利用者の満足度のみを考えた事業運営を考えがちである。そのため、将来的に代表の右腕となる、経営視点を持った人材の育成も課題であるとされた。

さらに、介護報酬の改定が3年ごとにあり、介護報酬の引き下げが懸念されることから、今後の介護サービス業界を見通し、新たな事業の柱を構築すること 企業の声も課題の1 つに挙げられた。

提案した中小企業支援施策

当社の希望により、中小企業活力向上事業(成長アシストコース)を利用して、専門家から具体的なアドバイスを受けながら、上記の課題解決に向けて取り組んでいくことになった。

介護業界を専門とする中小企業診断士がディレクターとして選定され、業界の損益構造や諸制度等の専門的知見を活かしつつ、分社化という当社の事情や独自性を踏まえた、実践的なアドバイスが行われた。

資金調達については、完全な新規開業とは異なることから、日本政策金融公庫の「中小企業経営力強化資金」を利用することになった。

その後の状況

一連の支援によって、デイサービス事業を休止することなく、スムーズに新会社へ移行することができた。また、日本政策金融公庫から融資を受けることもできた。介護事業には制度の特有の複雑さがあるが、介護制度に精通した専門家のきめ細かい支援により、無事に分社化を完遂できた。

当社では、デイサービスの事業を強化していくことを大前提としつつ、将来的な事業の新たな柱として、介護タクシーや訪問介護、学童保育等の展開を検討している。谷口氏は、これからも福祉的側面と経営的側面のバランスを取りながら、持続的に地域社会に貢献する存在でありたいと考えている。

企業様の声

介護業界に精通した専門家からの客観的な視点でのアドバイスはありがたかった。例えば、介護事業の譲り受けは会社名の変更届出のみで可能であると思っていたが、実は許可を取り直さなければならないことを指摘され、期日に間に合うように許可申請手続を行うことができた。

また、介護業界の過去の流れから、今後の傾向の予測とそれに伴う経営者としての留意点が分かったのは大きな収穫であった。

介護報酬の支払サイトは概ね2か月であるが、その間の資金繰りや独立に際して必要な資金を調達したことで、スムーズに独立することができた。

専門家からのアドバイスがあったからこそ、許認可や融資の複雑な手続も完遂させようという気になれた。今後も専門家の支援をぜひ活用していきたい。

経営指導員の声

一般的に介護事業を行う場合、NPO法人の形態が多く採られ、経営という観点にあまり重きを置かないケースも多い。そういった中、谷口代表は株式会社の形態を選び、介護と経営をビジネスとしていかに成り立たせるかを考えておられ、支援を実行しやすかった。

現在の主力事業である通所のデイサービスは、スタッフが提供するサービスに工夫を凝らし、利用者からの評判も高い。デイサービスの高いサービスレベルを維持しつつ、今後は新規事業の立ち上げや、経営者の右腕人材の育成を行い、介護事業を経営の視点から成り立たせるモデル企業として発展されることを期待する。
(小平商工会:小山 崇氏)

企業情報

企業名 株式会社まお里
代表者 谷口昌伯
創業年 2016
業種 サービス業
所在地 東京都小平市仲町522-3F
事業PR
URL https://www.maori-kodaira.com/


中小企業診断士 川崎朋子

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