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石釜・薪で作る本格イタリア料理店の躍進〜組織づくりと法人化への道のり〜

企業名:株式会社YOSHIZO  取材先ご担当者様:代表取締役 金村芳昭 様

石釜・薪で作る本格イタリア料理店の躍進

会社としての組織づくりをしなければならいと痛感したものの、人事、役割や評価、給与から財務まで、やるべきことが次々と判明し、何から手をつけて良いか分からない…

企業概要

株式会社YOSHIZO(代表取締役:金村芳昭 氏)は、それまで別の店で修行してきた金村氏が、2001年に個人事業主として創業したイタリア料理店がルーツである。

以来、次第にファンを増やし、2007年に2店目を福生市に、2011年に3店目を青梅市に、さらには2015年に4店目を立川市に出店している。

高品質の料理、アットホームな接客、心地よい空間が評価され、事業が順調に成長する中で、金村氏は自分1人でできることに限界も感じてもいた。
そこで、立川出店を機に法人化し、より若い料理人に店舗を任せて、自らは経営者として全体を見る形に切り替えた。

今では、優秀な幹部2名を含め10人の社員、アルバイトまで含まれば50人規模の企業にまで成長している。

企業の悩み

会社の成長に伴い店舗が増えたことで、組織管理の問題が表面化していた。複数の店舗運営をするためには、料理人としてだけでなく店長のスキル、いわゆる経営感覚をもった優秀な社員の採用が必要である。近年の飲食業界では人材の流動性が高く、なかなか優秀な人材の確保は難しい中、幸いにもYOSHIZOでは優秀な社員を確保することができた。

ただし、優秀であるがゆえに、会社としてごまかしはきかない。ビジョンや報酬など透明性のある会社にしなければ、彼らも離れていってしまう。「彼らが働きたくなるような会社にしないといけないと思った。」金村氏はそう振り返る。

会社としての組織づくりをしなければならいと痛感したものの、人事、役割や評価、給与から財務まで、やるべきことが次々と判明し、何から手をつけて良いか分からない状態になっていた。

そこへ、日ごろから親身に話している商工会担当者に相談したところ、中小企業診断士のアドバイスを受けることになった。

導き出された課題

中小企業診断士によって企業の状態を多面的に診断した結果、①企業変革プランの作成と、②人事制度の整備が優先すべき課題と診断された。

①では、まずは成長に伴い曖昧になっていた経営理念を明確にすべきと指摘された。規模が大きくなり人材も増える中で、企業理念を共有できていなかった。
そもそも、YOSHIZOはどのような理念をもって経営しているのか。将来的にどのような会社になりたいか。何をするにも、これらを明文化して社員と目標を共有し、その後実施する施策の基軸とする必要があった。

②では、まずは社員の役割と職務を明確にすべきと指摘された。店舗・社内の業務が整理されておらず、誰がやるべき業務かも不明確である。その結果、役割とそれに対する報酬も不透明で、社員全員が納得できる状況になっていなかったのである。さらに、多店舗運営に移行してから金村氏の目の届かない仕事も多くなった。店長らも部下に対する指示が曖昧になりやすくなっていた。そのため、まず現場のヒアリングを行い、全業務の棚卸を行って、社員からアルバイトまでの役割と業務を明確にすることを勧められた。

提案した中小企業支援施策

上記の課題を解決するにあたり活用できる中小企業支援施策として、以下の施策が提案された。

経営変革アシストプログラム 商工会・商工会議所業績向上を目的とした抜本的な経営変革の計画策定とその実行を支援するため、1社あたり10回まで専門家を派遣する制度。

専門家派遣(エキスパートバンク) 商工会・商工会議所課題解決策を実行するために、自社内だけでは対応が困難である場合、その課題に関する専門性を持ったエキスパート(専門家)を3回まで無料で派遣できる制度。

経営変革アシストプログラムを利用して経営計画を策定するとともに、エキスパートバンク制度を活用して、専門家から具体的なアドバイスを受けながら経営課題を解決することとなった。

その後の状況

経営理念は悩んだ結果、単なる飲食店の枠を超えて「おもてなし、気持ち、信頼、元気食、食育」といったキーワードによって完成した。「一番悩んだところですが、それ以降は、経営判断が迷わず決まるようになりました」と金村氏も効果を実感している。

また、現場のヒアリングを実施して全ての業務を整理し、役割と職務を明文化した。これによって人事評価にも公平性が生まれた。社員一人ひとりのできていること・いないことが明確になり、今後の人材育成の面でも指針が作りやすくなった。採用時も「あなたはこれができるが、これはできないからこのランクだ」と明確な基準と報酬を提示できるようになった。

さらに、社員の意識も変わった。例えば、利益をボーナスとして社員に還元する際、幹部に財務状況と経営戦略、人事状況を全てオープンにし、「今年は、こういう財務状況で来年はこういう取り組みをしたい。君たちはどう判断する?」と投げかけた。幹部が経営目線で出した意見を総合し、「今期はこのくらいにしましょう」と決定した。幹部から他の社員にも仕組みをしっかりと伝えることで、会社全体で納得性が高まり、現場からアイデアが出てくるなど、活力が高まった。

金村氏は、幹部をはじめとする社員の主体性を引き出すことで、10年後は計10店舗を出店するなど、さらなる発展を目指している。

企業様の声

「ここまでしてくれるんだ」商工会さんと付き合って最初に持った感想です。その後、専門家の先生と情報の提供や書類のアドバイスなど様々な観点で支援を受けて感謝しています。
ただ、なぜこんな良い制度を他の人たちは活用しないのだろう?と思っています。
もっと会員さんは制度を知って活用すべきと思いますし、商工会さんももっとPRしてほしいと思いました。
これからもお付き合いして頂きたいと思っています。

企業情報

企業名 株式会社YOSHIZO
代表者 金村芳昭
創業年 2001年
業種 飲食業
所在地 東京都あきる野市伊奈808-13
事業PR
URL http://www.pizza-yoshizo.com/

平成27年11月9日
安藤 準

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