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女性がキレイで元気になるお手伝いを ~スキンケアとメイクアップのお教室~

企業名:Factio~ふぁくてぃお~メイクのお教室  取材先ご担当者様:伊東 洋子 様

自ら女性がキレイで元気になるお手伝いを手掛ける

女性の多くは、仕事を持ちながら結婚して出産や育児、そして介護等一人で何役もこなしていかなければならない。そんな女性が元気で頑張れるパワーの源の一つとしてキレイになることが……

企業概要

「女性にキレイになって喜んでいただきたい」という思いのもと、伊東氏は2014年9月に「Factio~ふぁくてぃお~メイクのお教室」を羽村市にオープンさせた。自らが愛用者である、肌本来が持つ自ら美しくなろうとする自己回復力を高めるルーベン化粧品の販売代理店として20年以上、スキンケアとメイクアップに携わってきた。

 女性の多くは、仕事を持ちながら結婚して出産や育児、そして介護等一人で何役もこなしていかなければならない。そんな女性が元気で頑張れるパワーの源の一つとしてキレイになることがある。肌が変わり、メイクをしてキレイになると元気になってニコニコする。ニコニコすれば家族が喜ぶ。家族みんなが喜べば、外にいって力を発揮する。そうすることで世の中が元気になる。だから、たくさんの女性がキレイで元気になっていただきたい。

 自分自身も働きながら出産、子育てをして、親の介護をしてきた。そういった環境の下、化粧品販売を通して多くの女性に美を提供する中で、全く環境や年代が違う女性が集まって、いろいろ話をすることで、楽しみながら元気になる姿を目の当たりにした。こういった場をもっと提供したいと考えた。

 そこで、長年のスキンケアコンサルティング技術と化粧法に加え、ニューヨークメイクアップアカデミーでメイクアップアーティストライセンスを取得した。そして、「伊東式化粧法」を確立し、基礎化粧からメイクアップ方法の指導を行う教室を作り上げた。「アンチエイジング」「アクティブシニア」「子育てママ」「ビジネスウーマン」等、年齢や生活環境に合わせた教室を開設し、楽しみながら、自分で理想のメイクができるようになることをテーマにしている。

企業の悩み

 20年以上ルーベン化粧品の代理店販売を行ってきた。長年の経験で培われてきた技術と誠実な対応で10年以上の固定ファンもいる。しかし、数年前に親の介護を機にビジネスに力を入れることができなくなり、業績が悪化してしまった。
 介護が一段落した2013年6月ごろに、今までの自分を振り返った。本当に自分がやりたいことを思いきりやりたいと考え、再度事業を軌道に乗せることを決心。
 しかし、自分一人の力では難しいと悩んでいたときに創業塾の存在を知り、すぐに受講した。創業塾の中で、自分のやりたいことを発表したことをきっかけに、商工会を紹介され、加入をすることとなった。そこで、経営指導員の方に、当プロジェクトの紹介を受け、中小企業診断士にアドバイスを求めることとなった。

導き出された課題

 中小企業診断士の企業診断の結果、①ストア・コンセプトの設定②経営計画立案の2点が課題となった。

①前提となるストア・コンセプトについて、「現状の化粧品訪問販売代理店でいくのか、新たな業態でいくのか」「自宅・施設利用で運営をしていくのか、店舗を構えるのか」ということ、そして、取り組む事業の特徴が明確に定まっていないことが問題点としてあがった。現状を整理し、自分自身の強みや独自性は何か、お客様に何が提供でき、何を提供したいか、ターゲットをどこに設定し、サービス内容やどのような方法で提供をしていくのかというストア・コンセプトや運営方法を明確に設定するように助言を受けた。

②ストア・コンセプトや取り組む事業が明確になったうえで、経営計画を立案し、短期計画と中・長期計画、事業のスケジュールを立てるようにと助言を受けた。そして、それに沿って、商品面、価格面、販売チャネル面、販売促進面で行うべき内容を整理するとともに、売上内訳の把握や適切な費用計上を行うようアドバイスを受けた。
 商品面や価格面は、今までの技術やノウハウ、また新たに取り入れるべき技術があるのか等を考え、提供するサービス内容を組み立てる必要性がある。そのうえで内容に応じて価格を設定する。
 販売チャネル面は、設定したターゲットや商品内容に基づき、エリアを設定し、どういった場所や施設が展開できるのかを検討する。
 販売促進面では、お客様のニーズやターゲットに合わせ、どういった手法や販促物を活用するのか検討する。また、顧客リストの管理等により顧客情報を適切に収集する必要がある。

提案した中小企業支援施策

 上記の課題を解決するにあたり活用できる中小企業施策として、以下の2つが提案された。経営変革アシストプログラムを利用して経営計画を策定するとともに、エキスパートバンク制度を活用して、専門家から具体的なアドバイスを受けながら経営課題を解決する

その後の状況

 経営変革アシストプラグラムを利用し、中小企業診断士のアドバイスを受け、企業変革プランを策定し実行支援を受けた。

 まずはアドバイスを受けながら、ストア・コンセプトを策定した。今までのカウンセリングやメイク指導等の長年の経験を確固たる技術にするために、ニューヨークメイクアップアカデミーでメイクアップアーティストのライセンスを取得し、トータルメイクで変わる喜びが実感できる「伊東式化粧法」を確立した。ライセンスの取得は通常は通信教育で1年間かかるが、店舗の開店に間に合わせるために猛勉強をして3か月で取得。それをもとに、従来の化粧品訪問販売業から、他社と差別化された独自のメイクアップ指導付きの化粧品販売業に転換することとした。ターゲットを羽村市周辺に居住する30歳以上の女性と設定し、年齢、生活環境や悩み別のメイク教室を開設した。教室の開催場所は自宅や施設を借りての開催も検討したが、最終的には店舗を構えることにした。

 また、小規模事業者持続化補助金を活用して、店内の家具や什器を揃え、ホームページを開設し、チラシやDMを作成した。
 現在は、ルーベン化粧品を愛用していただいている顧客の方や、その口コミで知人の方が少しずつ、メイク教室に訪れてくれている。今後は、羽村市の近隣の方にもっと告知をして、存在を知ってもらい、来店していただけることを目標に活動を続けていく。

企業様の声

 今回、本事業や経営変革アシストプログラムを活用させていただき、とても感謝している。なによりも、自分自身の強みや独自性を発見し、形にしてくれたことが非常に良かった。自分では長年行ってきたので、当たり前になりすぎてしまい、カウンセリングやメイク指導が強みになるとは思いつかなった。その部分を「伊東式化粧法」と命名していただき、商品にできたことはとても嬉しかった。

 自分一人では、店舗の開店や商品開発はできなかった。アドバイスをもらい手助けをしていただいたおかげで、自分の思い描いていたことが、一つひとつ具現化していった。また、一人だったら途中で失速してしまったり、困難にぶつかったときに諦めてしまったと思う。背中を押し、助言をしていただき、話や悩みを聞いてくれたことでここまでたどり着くことができた
まだまだ通過点の段階である。人と人のネットワークを作り、夢である「みんなの集まる家」を作り上げていきたい。

企業情報

企業名 Factio~ふぁくてぃお~メイクのお教室
代表者 伊東 洋子
創業年 2014年
業種 化粧品販売・カウンセリング
所在地 東京都羽村市五ノ神4-6-7
事業PR
URL http://www.make-factio.com/

平成26年12月12日
川名 麻衣

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