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ついつい長居がしたくなる、人の温もりが感じられる和食屋

企業名:株式会社菊松屋  取材先ご担当者様:代表取締役:永田努氏

商工会議所と複数の専門家のチームで2 店目の出店を支援

長年の経験から店舗運営に関しては自信があったが、経営者として複数の店舗を運営することを考えた時、経営に関する知識が不足していると感じた。その時取った方法とは…

企業概要

株式会社菊松屋(代表取締役:永田努氏)は立川駅北口で和食とお酒を提供する飲食店である。

2009 年7月に「菊松屋」をオープン。名物の関西風おでん等の和食料理やおいしいお酒を提供し、ついつい長居をしたくなる「古きよき居酒屋」の雰囲気を醸し出している。常連客も多く、地元で活動している芸術家や、野菜や豚の生産者等、多くの人の輪が集まる“やさしい”お店として親しまれている。

そうした真摯な経営姿勢が実を結び、2013年には、「平成25年度TACHIKAWA AWARD2013(立川市輝く個店振興事業)」でグランプリを獲得している。

企業の悩み

2009年のオープン以来、紆余曲折を経ながらも業績を拡大させてきた永田社長。「いつかは自分の店を持ちたい」という夢を実現させ、「昔から街によくあった居酒屋」をコンセプトに、お店づくりを進めてきた。店内はカウンターとテーブル席合わせて35席ほどのため、厨房から接客まで社長自らが全てに目を配ることで、切り盛りをしてきた。

しかし、その一方で、「自分がいないとお店が廻らないような運営では、長く地域に愛されるお店にはならない」と考え、従業員への権限委譲と、経営の安定性を高めるために2 店目の出店を構想するようになる。

長年の経験から店舗運営に関しては自信があったが、経営者として複数の店舗を運営することを考えた時、経営に関する知識が不足していると認識していた。

立川商工会議所とは「TACHIKAWA AWARD」等で以前から関わりがあり、職員もお店をよく利用する間柄だった。そんな中、2店目のオープンに向けた活動をどう進めていくべきか相談している過程で、この中小企業活力向上プロジェクトを紹介され、利用することにした。

「中小企業活力向上チェックシート」への回答を通じて、日々の業務から離れ、改めて自身のできていること、できていないことを振り返ることができ、多くの気づきを得られたという。

導き出された課題

チェックシートの内容を踏まえて、飲食業支援に豊富な知見を持つ中小企業診断士が経営診断を実施し、現状整理と2店目の出店に向けた課題把握を行なった。

経営診断の結果、①ビジョンの明確化と共有による従業員のモチベーション向上、②管理体制構築による従業員の動機付け、③基盤人材確保、④看板メニューを中核とするプロモーション、⑤各目標指標を達成する運営管理、の5 点を重点戦略として整理。複数店舗を経営するために必要となる項目の洗い出しを行った。

この中で、社長が特に大きな課題だと感じたのが、③基盤人材確保だった。2 店目は席数が約75席で、1店目の倍になる。店舗運営を任せることができる基盤人材の確保・育成と、数多くのパート・アルバイトの採用等、今まで以上に複雑かつ高度化する労務管理をどうするかが大きな悩みの種となった。

提案した中小企業支援施策

当社の希望により、中小企業活力向上事業(成長アシストコース)を利用して、専門家から具体的なアドバイスを受けながら、上記の課題解決に向けて取り組んでいくことになった。

今回の支援について、当社にとって非常に効果が大きかったのは、専門分野の異なる複数の専門家が、チームを組んで対応を行った点だ。具体的には、ビジョン策定やプロモーション検討をディレクターの中小企業診断士が担当。人の温もりが感じられる全店コンセプトはそのままに、2店目は「居酒屋」よりも「食堂」を意識した店づくりを目指した。また、労務管理に関しては社会保険労務士が共同で支援を進めた。

近年は居酒屋の人材採用が難しいと言われており、開店時のスタッフを集められるかが、最初の心配ごとだった。また、店舗のサービス品質を高め、基盤人材を育成するためには、長く働いてもらえる職場づくりも大切だと考えていた。こうした想いに対し、専門家から具体的なアドバイスを受けて準備に取り組めたことは本当にありがたかった、と永田氏は振り返る。

その後の状況

専門家のアドバイスも受けながら、着々と準備を進めた結果、2016年10月、無事に2店目をオープン。当初心配していたスタッフも20名の募集に対して、100名ほどの応募があり、人材確保を問題なく進めることができた。

取材に訪れたのは、オープンから2ヶ月が経過し、飲食店にとって重要な忘年会シーズンに入った時期だったが、予約状況も好調で、順調な滑り出しとなっているようだ。

企業様の声

私は学生時代にラグビーをしていて、1つの目標にチームとして頑張ることが好きでした。今回の中小企業活力向上プロジェクトにおいても、商工会議所の方や専門家の方々と一緒に、チームとして活動できたことが本当に良かったと感謝しています。

今回の活動を通じて、ラグビーをやっていた時と同じように、「ここまで専門家の人たちと一緒になってやってきたから大丈夫」という自信を持つことができました。

まだ2店目をオープンしたばかりで課題はたくさんありますが、これからも商工会議所や専門家の方々、そして店舗スタッフと、チーム一丸となってよいお店にしていきたいと思います。

経営指導員の声

今回の中小企業活力向上プロジェクトは、経営診断から計画策定、その後の実行支援とトータルでの支援ができること、また、異なる分野の専門家の支援を受けられることの2 点が非常によい仕組みになっていると感じています。

企業様と専門家、経営指導員が1つのチームとなって、継続的に活動できたことで、今回の2店目のオープンを計画通りに達成でき、担当として嬉しく思います。
(立川商工会議所:澤田実世子氏)

企業情報

企業名 株式会社菊松屋
代表者 永田努
創業年 2009
業種 飲食業
所在地 東京都立川市高松町2-1-23
事業PR
URL http://www.kikumatsuya.com/


中小企業診断士 稲垣秀行

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